第4話

寝室に戻るとすでにはなは眠っていた


「はな...起きて、」



俺は彼女の肩を揺する


熟睡中か...


すると横を向いていたはなが寝返りをうって仰向けになった



鎖骨に触れてみる


呼吸は規則正しく平静で...



「なに?どうしたの、」


はなが自分を見下ろす俺に驚く



「起きた?」



「えと、...起こされたんだよね?」



「うん、」



はなの着ているボタンに手を掛ける



「え!ちょ、ちょっと待って?何する気!?」



「なにって、セックス?」


そう言って首を傾げるとはなは俺の手を掴む



「アタシ妊娠してるんだよ!?」



「4か月って安定期だし大丈夫だよ。はながその気にならなければ...」



「どういう意味?」



「さあね、どういう意味なんだろうね?」



俺は自分の手を掴んでいた彼女の手を離す



「...ひどくしないで?」



「はい?いつ俺がひどくした?」



はなは俺の背中に腕を回す



「ひみつ...」

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