THE WAY I FEEL ABOUT YOU 2

第5話

回診をしていると院内PHSが鳴る


ディスプレイはカテ室と表示されていた


「はい、滝川...」


『先生!!早くカテ室に来てください!!』


明らかにMEの声は焦っていて、すぐただ事ではないと察知する


急いでカテ室にある操作室に回った



「どうしたの...あ、ダイセクか。」



俺は画像を見ながらそう言うと、


「冬弥先生この前もLADダイセク起こしていて、どうしたんですかね。」



MEはため息を漏らす


「とにかくカバーステントを早く渡して、」



俺は指示を出すとそのままカテ室から送られてくるモニターの前に座った


冬弥は義理のイトコにあたる

同学年で偶然俺たちは同じ循環器内科医を目指した


いずれ次期院長になるはずだった...



「...なんだよ、俺の失態を見に来たのか?」


治療を終えた冬弥が操作室に戻ってくる



「...別に、MEに呼ばれただけ。」


俺は立ち上がると操作室から出ようとした



「待てよ、滝川先生。」



冬弥はガウンを脱ぎ捨てると俺に近づく



「...なにか?」



興味なさげに俺は彼を見る



「親戚でもまともに会ったことないんだ、ちょっと話がある。」



確かに俺は親類と呼ばれる人間とは接点を持ったことはない

でもそれは俺が滝川とは無関係の人間だからで...



冬弥と俺は屋上に上がった

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