第52話

「……あら?えっと……」




なんで?




この眼鏡君が殴られたんじゃないの?!




「……行くぞ」




眼鏡君は硬直していた私の手を引いて、倉庫から私を連れ出した。




渡り廊下を通り抜けて、グラウンドを歩いていく。





どうして……?無傷なの?




明らかにあの親衛隊の人たちの方が、眼鏡君より喧嘩が強そうだったのに。




だいたい、この人誰?




どうして、あんな使われていない倉庫に来たのかな?




ドアまで蹴破って……。




それに、同じ学校にこんな人いたっけ?




こんなにド派手な金髪なら、さすがに目立つはずなのに、見たことがない。




でも、ここの学校の制服を着ているってことは……。




ここの学校の生徒には、間違いないよね?

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