第49話
「はたして、ハーフなのか不良なのか……」
ハーフか不良にしか見えない眼鏡君は、肩を掴んでいる親衛隊の男の子を下から上まで見下ろす。
「離せ……」
眼鏡君は、低く一言そう呟いて、その男の子の手を払い退けた。
「ふざけやがって……」
「俺ら、この子と大事な話の最中だから邪魔すんな!」
それを見た別の男の子たちも、眼鏡君を睨みつけて威嚇し始める。
これは……もしかして、逃げるチャンス?
私はそーっと音を立てないように立ち上がった。
ゆっくりと静かに少しずつ入り口の方に近付いて行く。
入り口まで、あと1メートル。
「……おい!」
ってところで、親衛隊の男の子の1人に呼び止められてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます