第48話

「え?なに?」




全員がその光の矛先に振り向く。




どうやら扉が蹴破られたらしい。




そして、蹴破られたらしい扉の外には、髪の色が金色の眼鏡をかけた男の子が立っていた。




「誰……?」




「誰だ?お前……」




眩い光とともに現れた眼鏡君を、親衛隊の面々は凝視する。




「………」




その男の子は、眉間に皺を寄せると、何も応えずに倉庫の中に入って来た。




「え?」




そして、何故かだんだん私に近付いてくる。




「誰だって聞いてるよな?」




それを、許さないと言わんばかりに親衛隊の男の子の1人が、眼鏡君の肩を掴んで止めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る