第47話

「そんなことを言われても、勝手に教えることは出来ません……」



「頼むよ! あんたしか頼みの綱はいないんだよ」




親衛隊の1人が私の肩に両手を乗せて、もの凄く真面目な顔で言った。




「自分で聞けばいいじゃないですか……」



「ダメだ。あのバスケヤローが邪魔で、凛ちゃんに近づけない」




バスケヤロー?



あ、信彦君のことかな?




バスケ部の信彦君は長身でクールだから迫力があるんだろう。




「じゃあ、諦め……」




──ド──ン──!!





私が諦めるように説得を始めようとしたとき、大きな音とともに暗い倉庫は眩しい光に包まれた。

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