第38話
振り向いた私の前に、見たことがない3人男の子達が並ぶ。
上級生か下級生?
いや、きっと上級生だよね。
どう見ても私より年上にしか見えない。
その3人は、3人とも見事なくらい……。
「リーゼント」
3人揃ってリーゼント。
前髪を上げ、両横を撫で上げるヘアースタイル。
この昭和さが溢れる髪形で“先輩!”なんて言われたくない。
でも、リーゼントがどーのーより
上級生か下級生か?より
「それより誰ですか?」
「ちょっと顔を貸して貰える?」
「え?ちょっと……!」
見知らぬ男の子たちは質問に答えてくれずに、私を引っ張って廊下を歩いて行く。
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