第39話

廊下にいた生徒が、何ごとかと興味深げに視線を送ってくる。




「ちょっと、ドコに行くの?」



「ちょっと話すだけだから」



「そうそう。俺ら君に話たいことがあるだけ」



「そんなに怯えなくても大丈夫」





抵抗する私を見て、男の子達は楽しそうにニヤニヤ笑う。




大丈夫って……凄く大丈夫な気がしないんですけど……。




これって、凄く大ピンチってやつなのでは?




「すみません。私、急いで……」



「すぐに済むから」



「ってかすぐに終らすし?」



「おい!」



「あ、わりぃー」





なに?すぐに終らすって……。




凄く嫌な予感がする。

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