第16話

その日のHR。どうやら、ラッキーやチャンスは続くらしい。




急に決まった席替えで、まさか窓際の後ろから3番目の席をゲット出来るなんて……!




先程決まった席に移動した私は小さくガッツポーズを決めた。




だって、この席……成宮君の前の席なんだもん!




前の席ということは、私が振り返れば必然的に成宮君と向い合わせになるわけで……。




向い合わせということは、必然的に話す機会もあるわけで……。




よっしゃあー!これは話し掛けろという神様からのお告げだ。




そうに違いない。




凛ちゃん……!!



私、アクセル全開!ハイオク満タンな勢いで頑張るよっ。




激しく興奮気味になりつつも、私は成宮君に話しかけようと後ろに振り返った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る