第15話

「“おはよう”じゃなくても“こんにちは”でもいいと思う。だから大丈夫だよ!」




肩を落としていた私の背中を、凛ちゃんが擦りながら励ましてくれた。



優しいなー。凛ちゃん……。




「そうだよね?」




凛ちゃんの言う通り、今日が始まったばかりだし。




話すタイミングがきっと、どこかにあるはずだよね?




「そうだよっ。みーちゃん頑張って!」



「うんっ。頑張るよ!」




微笑んでくれた凛ちゃんに笑顔を返して私は自分の席に座った─。

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