第5話

「あぁ、日誌を書いてたよ?」




成宮君は緊張でガチガチな私に気づくこともなくニッコリと笑う。




その笑顔がもう有り得ないくらい超絶カッコ良すぎて悶えそうになる。




この笑顔に何人の女の子が落ちてきたんだろう……?




いや、私もそのうちの1人だったりするけど。




……ってか私、邪魔しちゃったかな?





「成宮君!」



「うん?」



「……じゃ、邪魔かな?」



「ううん。そんなことないよ?もう終わるし」





成宮君は私に優しく微笑むと、再び机に目を落としてサラサラと日誌に文字を書き始めた。




几帳面そうな成宮君は字もやっぱり綺麗で……。




普通のボールペンも成宮君が握ると特別なボールペンに見えてくるから不思議だ。

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