第82話

そしてアタシは彼に振り向いた。


「そんな事川嶋先生には言われたくありません。オシャレして可笑しいですか?」


アタシが声を上げて言うと駅に向かう通行人がジロジロとアタシを見てくる。


「いや?可笑しいとは言ってないけど、むしろ良いんじゃないの?」


彼はそう言って笑む。


そんな風に言われて心の中でちょっと照れ臭く感じる自分に呆れる。


「まあ、そんなノースリーブのワンピースなんて着てたら帰すの勿体ないし。」


「はい?」

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