堕天使 17

第81話

アタシは川嶋先生の腕を振り払う。


「そ、そうですか。もう呼びません。」


何なの?

アタシに気を持たせるような事を言っておいて……。


「お疲れ様でした。」


彼に浅くお辞儀をするとアタシは駅の方へ向かう。


「ねえ、なに機嫌悪くしてるの?」


そう言いながら川嶋先生はアタシの後をついて来る。


「は?機嫌なんて悪くありませんよ。」


ふり向きもせずにアタシは前を歩く。


「じゃあまだ帰らなくてイイでしょ?そんなオシャレしてるのに勿体ない。」


アタシの足は止まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る