第77話

アタシが戻ると三人は楽しそうに話していた。


その中に入る勇気なんてなかった。


「深野さん、大丈夫?」


声をかけてくれたのは松木先生だった。


「大丈夫です、少し酔いました。」


「ホントだ、少し顔色良くないし。」


「マツ君深野さん送ってあげなさいよ。」


浅野先生の言葉にアタシは緊張する。


「そうしようか。」


松木先生はそう言って頷いた。


いくらオトコのヒトに免疫がないアタシだってこの流れが分からないほどコドモなんかじゃない。

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