第73話
「りお……じゃない、深野さん。俺知りたい事があってね?」
川嶋先生からそう言われても答える余裕なんてアタシにはなかった。
「も、もう許してくれませんか?」
「……は?許すって何を。」
そう言った彼の声のトーンが少し下がる。
「あ、あのシーツはちゃんとお店から送ってもらうので住所を……、」
アタシはバッグから携帯を取り出そうとするけれど思うように探し当てる事ができない。
そんなアタシを川嶋先生は見ていたけれどバッグの中の携帯に手が触れた瞬間、彼の手はアタシの頬に触れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます