堕天使 14

第66話

「なんで多忙なアイツを呼んだんだよ。」


松木先生はメニューを見ながらそう言った。


「だって一人でマツ君と深野さん見てるのなんて虚しいじゃない?アタシもつれが欲しいわよ。」



浅野先生は黒ビールを飲み干すとすぐに次を注文していた。


松木先生はアタシにメニューを渡してくる。


「深野さんは職場の雰囲気と全然違うよね。いつも眼鏡かけてるから今日は新鮮な感じがする、美人だよね。」



そんな事を言われたのは生まれて初めてだった。


アタシは恥ずかしくて俯く。


すると、


「川嶋君!」



浅野先生の言葉にアタシの胸は打ち抜くような衝撃が走った。

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