第65話

まさかアタシに好意を寄せている男性が松木先生だとは思いもしなかった。


挨拶をした後、ビールが運ばれてくる。


浅野先生と松木先生がアタシを挟む形で椅子に座っていた。

だけどアタシの正面にはもう一つお皿があった。



「浅野先生、今日はまだ誰か来たりしますか?」



何気に彼女に問う。


だけど答えたのは松木先生だった。


「ああ、綾は遅れるってさっきメールが来ていたよ。」



「アイツまた遅れるの?いつも定時に来た例がないよね。」



……アタシは二人の話に入る事ができないでいた。知らない人に会うのは緊張するんだけど……。

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