第23話

何回かの寝返りをうった時、寝室のドアが開く音がする。


え?川嶋先生が入ってきたの?


アタシは思わず息をのむ。


するとクローゼットらしき扉を開ける音がする。


あ……なんだ、ビックリした。

何か取りに来たのか。


アタシがちゃんと眠っているのか確認をしに来たのかと勘違いをしてしまった。


アタシはゆっくり息を吐いた。


だけど足音が大きくなる事に気がつく。


ええ?

ちょっと待って、もしかして本当にベッドに近づいているんじゃ……。


そう思ったら暗闇でも川嶋先生の視線を感じてしまった。

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