第24話

「……川嶋さん?」


始めに言葉を発したのはアタシだった。


「あ、やっぱり寝てなかった。」


川嶋先生はそう言うとナイトテーブルに置いてある照明に触れて室内を薄く照らした。


アタシはゆっくり起き上がる。



「ごめん、ちょっと肌寒かったからタオルケットを取りに入ったんだけど。」


彼は右手に持っているそれをアタシに見せる。



「そんな、此処は川嶋さんの部屋なんですから気にせず入ってください。」


アタシがそう言うと川嶋先生は不思議そうな表情をした。

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