「そう、明日は休みなの?」

川嶋先生はアタシに普通に聞き返してくる。

「あの、えと、」

どうなんだっけ?

看護師は週末休みなんてありえないんだけど、OLさんは週末お休みなんだろうか?

たしか外資系の会社でOLをしているイトコの真理は週末休みだった。

「は、はいっ。土日はお休みなんです。」

「だったらもうこんな時間だし明日の朝帰れば良いでしょ。あ、実家通いだったりする?」

「いえ……、一人暮らしですけど。」

ちょ、ちょっと何言ってんのアタシ。

こんな時間て今何時?

アタシは室内に壁掛け時計がないかキョロキョロしてしまう。

それを川嶋先生は気づいたのか、

「22時30分、もう出歩かない方が良いよ?」

「そ、そうですね……、」

だから違うって！

アタシ！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい