第20話

「か、川嶋さん、あの……」


「大丈夫、ちゃんとシーツは変えてるから。」


川嶋先生はそう言ってアタシを自分の寝室に案内する。



「い、いえ、そういう意味じゃなくてですね?アタシはこの寝室をお借りするわけにはいきません。」


「どうして?」


「は?」


「俺がイイって言ってるでしょ。まさかソファーで寝るとか言うつもり?」


アタシは頷く。


「お客をソファーで休ませる事はできないから。」


「お客なんかじゃありません。か、川嶋さんに迷惑を掛けてるので。」



「じゃあ、そう思ってるなら素直に俺の言う事聞いてくれる、りおこサン。」



……アタシは言い返すことが出来なかった。

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