第14話
「名前は?」
川嶋先生はソファーに座るアタシにホットミルクが入ったマグカップを渡してくる。
名前!?
それを言っていいのか少し躊躇してしまう。
「り、」
「り?」
「りおこ……デス。」
げ、思わず嘘を。
“り”しか合ってないし。
それに彼はアタシの事なんて知らないんだから本名言ってもバレないと思うのに、どんだけアタシは自信過剰なんだ!
「そう、りおこサンね。俺は川嶋綾。」
……存じております。
アタシは頷いてホットミルクを一口飲んだ。
それはとても身体に浸みて、ビールよりもアタシのココロを暖めてくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます