Lovesick 31

第88話

……浦崎君の話し声で目が覚める。

少しだるい身体を起こした。

私、結構ヘトヘトなんだけど……。


すると浦崎君は私の部屋に戻ってくる。


「あ、菜々起きた?」


「う、浦崎君服着てください!」


「え、下はちゃんと履いてるから……ってさっきまでお互い裸だったのに、」


「さっきの事はいいんです!早く!」


浦崎君な不思議な表情をしながら上着を拾って素直に着てくれた。


「あ、さっき親から連絡あって。菜々のご両親の事を伝えたら安心してた。」


「そ、そうですか。」


私は床に落ちている服に手を伸ばす。


「ねぇ、どう考えてもおかしいよね?さっきの発言。」


「な、何がですか?」


服を手に取る。


「菜々は何も身につけてないのに俺だけ注意されてる。どう見たってもう1回してください、って言ってるのと同じなんだけど。ここから背中丸見え。」

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