Lovesick 30

第85話

……そういえば浦崎君は浦崎先生に何を言ったんだろう。


先生が……傷ついてなければいいけど。


と、そんな気持ちが私の中で生まれた。

でもそう言ったところで、お前には関係ない、って言われるの分かっているし。


どうにもならない気持ちを彼はずっと1人で抱えている。

誰にも伝えられない気持ちを抱える事って並大抵では出来ない。


「菜々、」


スーツから着替えた浦崎君が後ろから軽く私を抱きしめてくる。

シャワーを浴びた彼から微かにボディーソープの香りがした。


「あ、私も着替えてきますっ、」


「いや、もう少しその浜辺さんと選んだ大人ワンピースを見てたいんだけど。」


え?

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