第76話

「そんな、あからさまにっ……、」


私は焦って浦崎君を見た。


「味方は言い方が悪いか、」


そう彼が言うと志織ちゃんは吹き出す。


「2人とも何だか全然違う次元で生きてるカップルみたいなんだけど。」


「だ、だよね?志織ちゃん私も実はそう思ってて

……、」


「そうかな?」


浦崎君は首を傾げる。


「ねぇ、彩。」


志織ちゃんの声に私は顔を上げる。


「今週一緒に彩の服見に行こう。大人ワンピースよ!」


……志織ちゃん、楽しんでるでしょう?

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