Lovesick 23

第65話

山本さんが異常に私を心配するから居心地悪すぎてスタッフルームから出てしまった。


「メール?電話?メール?電話?」


「誰にだよ。」


「え、両親……、」


思わず返答してしまった。

正面には金髪アタマ……!!


急いで引き返そうとした。


「その態度はないんじゃねーの?将来のお義兄サマだぞー?」


あーーー!

すっかり忘れていた目の前の事だけにとらわれていた!

そして何気に知ってそう。


私には絶対クリアしなければならない大物がいた。


浦崎先生だ。


「う、浦崎先生今日お時間ありますか?あ、無理なら良いんです!!」


「は?お前俺に時間作れとか。もう関わるな、と言ったの忘れたのか?」


「……そうでした。分かりました失礼します。」


そう言って彼を通り過ぎようとした。


「前の、」


「え?」


「前のあの料亭で20時。全てお前持ちだからな?」


私は頷く。


「あ、ありがとうございます。」

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