第63話
「菜々、ご両親と連絡取れた?」
……え、
「い、一応母に連絡してみたのですがまだ返信は来てません。」
「そっか、俺は自分の両親に菜々の両親に会いに行ってくる、とは伝えたんだけど。」
はい?
「えー!2人いつの間に!いつ結婚するの。」
藤田先生の目がキラキラしている。
「浦崎君、ちょっと待ってください!私の事話したんですか!?」
「あ、うん?少し前に菜々の存在は伝えてたから。」
私は思わず頭を抱える。
まずい、これは非常に。
「やだ、彩さん照れちゃって……って顔色悪いけど嬉しすぎると悪くなるタイプなのかしら。」
藤田先生は笑い出す。
顔色も悪くなります……だって、実は、
まだ両親に連絡さえ取っていないから。
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