第37話

院内で懐かしい大学時代の友人に会った。


「彩~!卒業式以来じゃない?」


「あ、志織ちゃん。本当久しぶり!」


私は院内のコンビニで夕食の調達をしていた。


「病院で会うなんて彩どこか悪いの?」


「まさか!今この病院のSEしてるの。」


「そうよ、彩は有名企業1本で内定ゲットしたもんねー!さすが。垢抜けて綺麗になってるしー、彼氏できた?」


「え、あ、まぁ。」


そう言うと志織ちゃんは笑顔になる。


「今度会わせてよ?」


私は頷くと彼女の左手に目がいった。


「志織ちゃん結婚したの?」


「うん、大学時代から知ってた彼と今年ね。」


「そうなんだ、おめでとう。」


「結婚なんてしないと思ってたけど何だかトントン拍子に話が進んでね。」


……結婚てそんなトントン拍子に進むものなの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る