Lovesick 13

第36話

そこは全く心配いらないの。


「そ、そうなんだ?でも今までの付き合った人は大体……波久を好きになってしまうんだけど。」


「私を過去の彼女さんと同じにしたいですか?」


浦崎君は首を振る。


「大丈夫です。浦崎先生も私もお互い嫌いですから。」


そう言うと彼は吹き出す。


「……なんか菜々と波久は不思議な関係だね。」


「そうですか?あ……浦崎君聞いてもいいですか?」


「うん?俺は菜々に疑われるような事はしていないけど?」


そう言いながら腕時計で時間の確認をする。


「私入れて一体何人の人と付き合いましたか?」


すると浦崎君は固まる。そして、


「あ、俺急いで戻らないと!それじゃ菜々、夜会おうね。」


私と目も合わさずに去っていった。


「……私、今晩宿直で会えないんだけどー?」


って聞こえていない後ろ姿を見ながらそう言った。

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