第34話

「あー、大人げないっ、」


あのあからさまな避け方はNGだ。


私は気分を変えたくて敷地内のベンチに座った。

そして自分の頭を普段より多めの2発叩く。


浦崎先生が言う事はいつも正論。だから反論すら出来ない。

あんな金髪と発熱してるのにピアス付けまくりの風貌で言わないで欲しい……。


なのに彼は孤独。

そうじゃない、わざと孤独を選んでる。


考えないようにしないといけないのに、思い出すのは浦崎君よりも浦崎先生だ。


浦崎先生はこの先誰とも結婚しない、と決めているようだった。


そこまで決心する程……浦崎君を愛している。


恋じゃない深い想い。

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