第24話

「え、帰ります!」


私は急いでソファにあるバッグを取る。


「あ?この雨だぞ?」


「浦崎先生、傘貸してください。ここから歩いて帰れる距離なので。」


服が濡れたとしても直ぐお風呂に入れば大丈夫だと思った。


「待て待て、もう夜中だぞ。タクシー呼ぶわ。」


「大丈夫です!お邪魔しました。」


お辞儀をして玄関に向かおうとした。

すると浦崎先生は後ろから私を抱きしめた。


なに?

なにが起こってるの?


「う、浦崎先生!?」


「眩暈がする。」


は?


「菜々、お前ホントに毒盛っただろ……、熱出てきたわ。」


やだー!こんな時に発熱しないでよ!

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