Lovesick 9

第25話

『え、波久また熱出たの?……それに菜々こんな夜中にまだ波久のマンションにいるなんて……、』


「そうなんですよ!眩暈がするって!38度超えてるんです。」


重い浦崎先生を寝室に運び、どうして良いか分からなかったから一応浦崎君に連絡すると運良く出てくれた。


『解熱剤使っていいよ。あと水分摂取させて。』


「分かりました。」


『あ、菜々。波久リンゴの皮剥きしなかった?熱が上がってくると果物剥く変な癖があるんだよね。』


……それ、もっと早く教えて欲しかった。


浦崎君に言われた通りに少し朦朧としている浦崎先生から解熱剤の場所をなんとか聞き出して解熱剤を飲んでもらった。


「……もう帰れよ。雨も止んだんじゃね?」


「まさか、暴風雨ですよ。」


そう言ったけれど浦崎先生の返事はなかった。

眠り始めたから私は寝室から出た。


外は暴風雨、寝室には病人……。

私はどうしたらいい?

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