第21話

「病人って……そんなに弱ってないじゃないですか。」


私は無理やり浦崎先生にリビングに通される。

なに、このドラマに出てきそうな部屋は。

北欧インテリアとか素敵すぎる。


「お前熱出した時介抱してやったこと忘れてんのかよ?俺は命の恩人だぞ?」


「命の恩人だなんて大袈裟な……、」


思わず心の声がポロッと出てしまった。


「恩知らず。」


そう言って浦崎先生はキッチンへ向かう。


「え、浦崎先生何するんです?プリン食べてもう寝た方が良いです。」


「腹減ったんだよ。プリンも食べるけど、」


「恩知らずの私がお粥作りますよ。その間プリン食べていてください。」


私はソファにバッグを置くとキッチンへ向かった。


「……毒入りじゃねーだろうな?」

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