第20話

「げ、元気そうで安心しました。」


浦崎先生はコンビニ袋を受け取ると中身を確認する。


「そりゃどーも。このプリン凪から聞いたのか?」



「あ、はい。浦崎先生は風邪をひくとプリンが食べたくなると聞きました。」


そう言うと浦崎先生は舌打ちをする。


「アイツ余計な事言いやがって。」


「じゃあ私はこれで失礼……」


「上がれば?」


浦崎先生は部屋に戻っていく。


え、強制的にお邪魔しろと?


「え、帰ります!」


「お前病人置いて帰んのかよ。俺は凪の兄だぞ?」


兄だからなんなの!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る