Lovesick 6

…………

「え、浦崎先生お休みなんですか？」

「今朝波久から電話があって。どうも風邪みたいなんだけどね。」

ICUで新人ナースさんのお手伝いをしていたら浦崎君が隣でそう言った。

私はその場から離れる。

「あの……どうして浦崎先生の事を私に？」

「波久のことだから1人でも大丈夫だとは思うんだけど。菜々、悪いけど仕事終わったら遅くても良いから行ってくれない？」

「……えと、何処にですか？」

「待って、今波久のマンションの地図を菜々に送ったから。」

は？

「ホント今日オペなくてよかったよ。波久の事だから這ってでも来るタイプだから。」

「浦崎君……私に浦崎先生のマンションに行って様子を見てきて欲しい、ということですね？」

そう言うと彼は小さく頷く。

「俺今日当直だから院外に出れないから。」

「お断りします。」

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