第15話
浦崎君も私もいい大人なのに。
自分の理性なんて何処かに飛んじゃって今は本能しか残っていない。
「菜々、濡れてる……、」
「そんな事言わないでくださいっ、浦崎君が悪いんですっ……、」
「そう、俺の、せい、ね。」
浦崎君はそう言って薄く笑う。
こんな時にそんな色っぽい表情をしないで。
彼の息遣いも、私に触れる指先も、
重なる少し低い体温のカラダも全てが好き。
「もう、菜々は俺以外の誰かとセックスできないね?」
「……意地悪、」
いつの間にか浦崎君じゃないとダメな身体になっていた。
「ちゃんと、好きになったって言ってよ。」
……ココロを見透かされている、と思った。
「……好き、です。」
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