第12話
「……菜々、酔ってる?」
「え、そんなことないですよ?」
2人で同じマンションに帰る。少し冷たい夜風に髪がなびく。
するとつまづきそうになる。
「ほら、ワイン飲みすぎたんじゃない?」
浦崎君は私を支えながらそう言った。
「す、すみません。」
ち、近っ!
思わず急いで彼から離れた。
「え、消毒薬の匂いした?」
「い、いや、そうじゃないです。」
い、言えない。
浦崎君が近いと好きが溢れそうなこと……。
こ、こんな時数学の公式でも考えてたら収まるかな。
こんな……
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