第11話

「あの、」


「お腹すいた、食べよう?」


浦崎君は前菜のサラダを取り分ける。


「浦崎君また半年お願いします。」


「え、何が?」


彼の手が止まる。


「会社のSEチームで色々ありまして……、非常に残念なんですがまた半年浦崎君の病院でお世話になる事になりました。」


「そうなの!?え、俺すごく嬉しい!」


私はそんな彼の喜ぶ姿に苦笑いする。


「でもさっき非常に残念って言った?」


「い、いいえ!言ってません!」


ふ、複雑な気持ち。

でも浦崎君が喜んでくれるなら頑張ろう。


私が彼の役に立つのなら。

誰かに何か言われたって大丈夫。


ただ……例外のヒトはいるけれど。

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