Lovesick 5
第13話
とにかく数Ⅲの複素数平面から……、
そんな事考えていたら玄関のドアでアタマをぶつける。
「いったあ、……」
「え、ウソだろ?開いてないドアにぶつけるとか。」
浦崎君は思い切り笑い出す。
「だって複素数平面の公式を考えていたら、」
「は?何で今数Ⅲの公式考えてるの。菜々の頭の中1度見てみたいよ。」
そ、それは困る!絶対見せられない。
殆ど浦崎君へのエロで占めているから。
頭を擦りながらキッチンへ向かう。
喉が渇いていた。
「……ねぇ、菜々の頭だったら医学部に行こうとか思わなかったの?進路指導の先生にも言われたと思うけど。」
「あ……、そんな事言われたことありませんよ。それに医学には興味無いですから。」
「そうなんだ、勿体ない、と思って。」
人と関わるのが苦手な私が浦崎君と同じ職業に着くなんて考えられない。
そんな私に人の命を任されたら気がおかしくなる。
コップ一杯のミネラルウォーターを飲むと少し落ち着いてきた。
身体の向きを変える。すると浦崎君の唇が濡れた私の唇に触れた。
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