第6話

「その、凪先生とは仲良くしてる?」


「はい?……別れてませんけど。」


そう言うと山本さんは胸を撫で下ろした。


「良かった、いや、アレはちょっと言いすぎたと思ってる。凪先生は悪くないのに……あの凪先生のお兄さんはヤバいよね。」


「浦崎先生は……ヤバい部類だと思います。」


口が悪すぎますから。


「だよね!?あのビジュアルはホントヤバい。」


「は?何の話……、」


「あの浦崎兄弟は顔面偏差値凄いと思うよ?特に兄貴の方は芸能人並にカッコイイよ。まさか殴りかかってくるとは思わなかったけどね。」


そう言って山本さんは笑った。


え?殴りかかった?浦崎先生が?


「凪先生に嫌な言い方をしたら兄貴の方がブチ切れてちょっと本当に殴られると思ったよ。凪先生が止めてくれたから未遂で終わったけど。」

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