Lovesick 28

第80話

浦崎君とこんなに触れ合ったのがもうずっと前の事のように思えた。


キメの細かい彼の肌に触れるのは嫌じゃない。

むしろ触れていたい。


「凪っ……、」


自分のカラダがこんなに感じることが出来るのはきっと彼だけ。


私はまだ本当に誰かを愛するとか分かっていないかもしれない。

だけど失いたくない、この人だけは。


「こんな時だけ名前呼ぶんだから……、」


少し呆れたような浦崎君の声音を耳元で感じる。


甘いゾクゾクする感覚が止まらなかった。

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