第67話

仮眠を取りたいのに菜々の上司の山本さんから呼び出される。

そして波久も。


「先生方にはお忙しい所お呼びだてして申し訳ありません。」


俺と波久はSEのスタッフルームに座っていた。

病み上がりの山本さんはまだ少し声がかすれていた。


少し間があってはじめに言葉を発したのは波久だった。


「冗談だよ、冗談。こんな呼び出す話じゃないだろ?」


「波久!……兄が失礼しました。」


「え、浦崎先生のお兄さん!?」


山本さんは驚いた表情をする。


「だったらなに?てか菜々はどうしたんだよ?」


「波久、敬語使って!」


「お二人には院内での彩とは関わらないようお願いします。」

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