第65話

「……そろそろ泣き止んでくんねー?」


絶対喋らない。完全無視なんだから。

SEスタッフルームまで浦崎先生はついてきた。


「あの場を穏便に終わらせようと思ったらあんな台詞が出ただけだ。気にすんな。」


どこが穏便!?

大炎上じゃない!

絶対浦崎君の耳にも入る。

そしたら私は彼の信用を失って今度こそフラれてしまう!


「なぁ、こんなことわざあるじゃん?人の噂も85日……」「75日です!」


そう言うと浦崎先生はニャッと笑った。


「やっと喋ったな。」


わざとか!悔しい!

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