第80話

……隣で眠っていた浦崎君がいきなり起き上がるから目が覚める。


何も着ていない彼の背中って綺麗だな、って思わず手を伸ばしてしまう。

程よく筋肉がついてキメが細かくて……すると、


「え……、」


浦崎君の聞こえるか聞こえないか、のか細い声。

伸ばした手を引っ込める。


そして隣にいる私の方に顔を向ける。


「お、おはようございます……、」


いきなりこちらを向くから焦る。


「お、起きてたの、おはよ……、」


明らかに浦崎君は困惑している。少し目が泳いでいた。


え、何?この気まずい雰囲気は。

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