第78話

浦崎君の体温が離れる。


「あの山本さんてヒト……菜々の、」


「だからチームリーダーです。」


「う、うん、」


急に離れられるのは不安しかない。


「菜々は……彼を好きだったり……する?」


浦崎君は小さな声で私を見つめてそう言った。


「……はい?」


何、突然突拍子のないことを言い出すの、彼は。


「大事な人だって言ってたよ、あのヒト。菜々のこと……好きなんじゃないのかな。」


「浦崎君っ……、」


そう言いかけると噛み付くようなキスをされる。

息できない、苦しい。

浦崎君の力には全然勝てなくて壁にそのまま押し付けられた。


「このまま抱いてもいい?」



一体山本さんは浦崎君のどこのスイッチ押しちゃったの!?

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