第72話
え、浦崎君がいる。
数日会えていなかった。少し前に藤田先生から手術室担当だと聞いていた。
私は小さく頭を下げる。
だけど彼は小さく溜息をつく。そして視線を私から外した。
……?どうしたのかな?
笑顔がない。長丁場の手術だったから疲れているのかな?
すると、
「浦崎先生、カテ挿入お願いしていい?こっち急患対応するから。」
彼は返事をすると集中治療部の自動ドアを開ける。
麻酔科医局と集中治療部は隣接している。
集中治療部の中にICU2箇所、CCU2箇所配置されている。そして医局を真ん中に反対側の自動ドアは手術部と直結していた。
ここは大学病院の中の核みたいな場所だった。
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