第71話

「俺は出来ない人間に任せたりしないよ?彩さんだから1番ハードな大学病院の中でもトップクラスでブラックのここ(麻酔科医局)を任せたんだ。」


そう言いながら山本さんは突破口を見つけたのかタイピングのスピードを上げる。


そのタイミングで更新が始まった。


「よ、よかった……、」


私は大きく息を吐く。

そして何度も山本さんに頭を下げる。


「山本さん本当にありがとうございます、神です!」


「なんだよ神って。」


そう言って山本さんは笑っていた。

いや、もう神がかっている、頭脳が。


私は安心してその場所から移動しようと後ろをむく。


……ずっとそのデスクに座っていなかった浦崎君と目が合った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る