第62話
おかしくなるのはこの私なんだけど。
目が覚めると隣には浦崎君はいなかった。
結局彼の所でお泊まり。
私は2連休なんだけど浦崎君は仕事だと言っていた。
昨日買った部屋着を着てリビングに行くと浦崎君は手馴れた様子でコーヒーをカップに注ぐ。
CM見てるみたい。
「おはようございます……。」
「…おはよ、よく眠れた?」
それはもう爆睡でした。
「う、うん。浦崎君は仕事……だよね。」
「うん、今日は集中治療室の方だから。」
……この人、体力半端ない気がする。
いや、医師は体力勝負と聞いたことある。
「浦崎君、疲れてないですか?」
「え?」
彼はダイニングテーブルに2つカップを置くと不思議そうに私を見た。
「えと、いえ、……」
恥ずかしくてうまく言葉が出てこない。
「疲れる、というよりスッキリした。」
そう言って彼は薄く笑った。
スッキリとか正直過ぎる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます