第60話

「菜々は何もしないで帰してもらえると思ってた?」


抵抗する間もなく簡単に服を脱がされてしまう。


「う、浦崎君まだお昼……っ、」


そう言うと浦崎君はシャツのボタンを外しながら私を見た。色気を帯びる視線に息を呑む。


「お昼はダメ?ならいつならシテもいいの?朝?夜?」


そんな目で見ないで欲しい。

何も逆らえなくなる。


「お、怒ってる?友達って言ったコト……、」


「別に。」


はい、怒ってますね……全く感情が見えない。

浦崎君の指先が鎖骨に触れる。


「今日は帰れると思わないで。」


「え?」


「友達じゃないって事イヤっていうほど教えてあげる。」


……コレは凄く、危険。

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