Lovesick 15

第43話

私は大学病院の中庭のベンチでお昼ご飯を食べていた。

まともに食事出来るのもココ最近なかったから嬉しい。


周りを見渡す。リハビリをしている人、ベンチで雑談をしている患者さん。


大きな病院だ……ここ。

こんな所で浦崎君は働いてるんだ。

凄いな、毎日何件もの手術に関わって集中治療室も行ったりして。


……私だったら身体も心も疲弊しそう。


「ここにいた、彩さん。」


目の前に現れたのは浦崎君だった。

あ、白衣姿の彼を見るのは初めてかも。

いつもオペ着みたいなブルーの上下を着ている。


「……先生みたい。」


「え?何言ってるのちゃんと医師だよ。」


「あ、そういう意味じゃなくてね、白衣見慣れてなくて。」


浦崎君は笑いながら私の隣に座る。


「あれから何日会えてないの、俺たち。」


彼は疲れたように言った。

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